ふるい効率を劇的に向上!丸線「トンキャップ織り金網」で目詰まりを解決

ふるい分け(スクリーニング)の現場で、こんなお悩みはありませんか?

「とにかく目詰まりが多く、頻繁に停止して生産性が上がらない…」
「目詰まりを避けるため、処理量が上げられない…」
「摩耗が激しく、金網の交換頻度が高すぎる…」

これらの課題を解決に導くのが、「トンキャップ織り金網」(長目金網)です。今回はその構造の秘密と、導入によって得られるメリットを詳しく解説します。

1. 「目詰まり防止」を追求した特殊構造

一般的な金網の織り方とは異なり、網目(目開き)を意図的に長方形(長目)にしているのが最大の特徴です。
この構造は、「ふるい分けの効率向上」と「目詰まりの軽減」という二大目的のために設計されています。

構造の鍵:圧倒的な「空間率(開口率)」

この金網は線材と線材の間にできる空間の割合(開口率)を最大限に高める構造になっています。

網目がスリット状の長方形になることで、正方形の網目と比べて材料が通過できる面積が増加します。これにより、同じふるい機を使用しても処理能力が格段に向上し、生産性の向上に直結します。

トンキャップ織り金網の積み重ね。長方形の網目と、短辺の線による高い耐久性が特徴。

2. 目詰まりを防ぐメカニズム

目詰まり対策は、ふるい分け現場における最大の課題です。長目金網はこの問題に対し、構造的なアプローチで解決します。

① 長辺を活かしたスムーズな排出

長方形の網目を持つので、材料の粒子が網目の長い方向に沿って引っ張られ、詰まることなく速やかにふるい分けられます。そのため、粒子が角に引っかかり、橋渡しのように詰まってしまう現象(ブリッジ現象)が起こりにくいのが特徴です。

② 粒子の「自己清掃(セルフクリーニング)」効果

振動ふるい機と組み合わせて使用した場合、金網が振動する際に、長方形の網目に挟まりかけた粒子が、その形状の特性により弾き出されたり、揺すり落とされたりしやすくなります。このセルフクリーニング効果により、付着性の高い材料でも安定して選別作業を継続できます。

3. 多様なニーズに対応する適用範囲

この金網は、シンプルな線材のみで構成されながら、高い機能性を提供します。

メリット  詳細
高い効率広い開口率と長方形の網目により、処理量と選別効率が同時に向上します。
コスト効率高い機能性を持ちながらもコストを抑えることが可能です。
対応材料肥料、飼料、骨材、砂利、砕石、各種粉体など、目詰まりリスクの高いあらゆる材料に対応します。
フック加工された振動ふるい用金網(スクリーン)。端部の丸棒とフックが一体となった頑丈な構造が見える。
フック加工された振動ふるい用金網(スクリーン)。端部の丸棒とフックが一体となった頑丈な構造が見える。

まとめ:金網の「形状」を変えて、現場の効率を一新

トンキャップ織り金網は、シンプルな線材と特殊な長方形の「織り方」の組み合わせで、ふるい分け現場の長年の課題であった目詰まりと処理能力の限界を打破します。

目詰まり、メンテナンス頻度を減らし、そして生産性の向上を目指すのであれば、ぜひこの高性能な金網の導入をご検討ください。